千歳リハ大 健康コラム
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2018.04.27 更新
ネット依存になっていませんか?
世界保健機関(WHO)は、国際疾病分類の改訂版(ICD-11)を2018年6月に公表予定としていますが、新たに「ゲーム症・障害」が加えられることが見込まれています。自身でゲームの終了などコントロールできない、日常生活がゲーム中心となり日課や身嗜みが疎かになる、生活に支障が生じていることを分かっているが止められない、といったような内容の診断基準が予定されています(樋口 進,精神医学.2017)。
近年、スマホの急速な普及にともなって(高校生の95.9%が所有・利用)、インターネットの主役はPCからスマホへと移り(総務省;2016年ネットの利用時間(10代) PC;15.2分、モバイル;108.2分)、利用時間も年々増える傾向が見られます。
高校生のスマホによるネット利用に限ってみると、71.5%が平日で2時間以上利用しており(平均177.7分)、利用内容のうち「ゲーム」を挙げた割合は72.9%でしたが、最も高い割合で挙げられた内容は「コミュニケーション」91.1%でした(内閣府;平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(速報))。
総務省の調査でも、10代のスマホのネット利用では「SNSを見る・書く」を中心としたコミュニケーションに利用された時間の割合が多いことが示されています(下図;平成29年版 情報通信白書より引用)。
総務省の調査でも、10代のスマホのネット利用では「SNSを見る・書く」を中心としたコミュニケーションに利用された時間の割合が多いことが示されています(下図;平成29年版 情報通信白書より引用)。
スマホは携帯性に優れ、直ぐにネットに繋げられるとても便利なものですが、スマホに“使われる”のでなく、“使用者が”利用する時間、場所を判断し、“スマートに”使いたいものですね。
以下のHPで“ネット依存度”がチェックできるようです。今一度、確認してみてはいかがでしょうか?
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター(ネット依存のスクリーニングテスト )
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