千歳リハ大 健康コラム
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2017.07.20 更新
熱中症の知識と予防
今年は北海道各地で猛暑が続き、今年の7月上旬における熱中症による北海道の救急搬送人数は、昨年より10倍増加しており対策が必要です。
熱中症とは
熱中症は、暑熱環境にいる事や身体運動によって体内の温度が上昇する事により全身の諸症状(図1)が引き起こされます。7月中旬~8月上旬の日中が最も多く、気温の高さのみならず湿度の高さも危険因子になります。
熱中症のタイプとして、労作性と非労作性があります。
労作性は、若年男性のスポーツ時や中壮年男性の肉体労働時など屋外で多いです。米国の高校生を対象の調査では、グラウンドスポーツでは約3割の熱中症は2時間を超える練習で発症するという結果も示され、若くても要注意です。
非労作性は日常生活時に屋内での発症率が高く、高齢の女性、独居の方々に多いです。精神疾患、高血圧、糖尿病、認知症などの基礎疾患を有する場合は重傷化しやすいと言われています。
労作性は、若年男性のスポーツ時や中壮年男性の肉体労働時など屋外で多いです。米国の高校生を対象の調査では、グラウンドスポーツでは約3割の熱中症は2時間を超える練習で発症するという結果も示され、若くても要注意です。
非労作性は日常生活時に屋内での発症率が高く、高齢の女性、独居の方々に多いです。精神疾患、高血圧、糖尿病、認知症などの基礎疾患を有する場合は重傷化しやすいと言われています。
熱中症を予防するには
熱中症の予防として、まずはこまめな水分補給が必要です。
熱中症では、水分と共にナトリウムなどの電解質の喪失があるので、塩分と水分が適切に配合された経口補水液が適切です。高齢者を含む学童から成人で1日に500-1000mlの経口補水液の飲水が熱中症ガイドラインで推奨されています。
季節柄「ビール!」と言いたい所ですが、アルコールやコーヒーは利尿作用があり、脱水を助長するため要注意です。またお茶は塩分・糖分が少ないため、水分摂取していても電解質が補給されていない事もあります。
熱中症では、水分と共にナトリウムなどの電解質の喪失があるので、塩分と水分が適切に配合された経口補水液が適切です。高齢者を含む学童から成人で1日に500-1000mlの経口補水液の飲水が熱中症ガイドラインで推奨されています。
季節柄「ビール!」と言いたい所ですが、アルコールやコーヒーは利尿作用があり、脱水を助長するため要注意です。またお茶は塩分・糖分が少ないため、水分摂取していても電解質が補給されていない事もあります。
運動する際は、気温や湿度が危険因子で、気温が25度でも湿度が75%であれば「警戒」レベルです(図2、3)。そしてエアコンがある方は使用する事をお勧めします。エアコンがない方は涼しい環境に移動する事や氷嚢などで首や脇の下などの動脈を冷やすなどの工夫が必要です。
めまいなどの初期症状時は無理せず座って、転倒や骨折を防ぐ事も大切だと思います。運動は大切ですが、熱中症の知識と予防を意識して実施して欲しいと思います。
めまいなどの初期症状時は無理せず座って、転倒や骨折を防ぐ事も大切だと思います。運動は大切ですが、熱中症の知識と予防を意識して実施して欲しいと思います。
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